歯周病にならないために

歯周病を予防するには

歯周病を予防するには

歯周病は一度なってしまうと元の健康な歯の状態に戻す事はとても困難です。しかし予防する事で防ぐ事のできる病気でもあります。

このページでは歯周病にならない為に気を付けるべきことについて解説致します。

歯周病予防のポイント

歯周病を予防するには大きく分けて3つのポイントがあります。またこれらを守る事で虫歯の予防にも繋がります。

  1. プラークコントロール プラークコントロールと言う単語を聞いた事がある方も多いかと思います。 そもそもプラークとは、歯に付着した細菌やその産生物の塊(歯垢)の事で、歯周病はもちろん虫歯の原因にもなるので、プラークを歯磨きで除去する必要があります。その際に磨き落としがあるとプラークは石灰化して歯石へと変化します。
    プラークコントロールとは、上記で説明した「プラークを除去しつつ歯への付着を防ぐ」という意味となります。
  2. 生活習慣 ・チョコレートやキャラメルなどの粘着性の高い甘い物を食べる
    ・時間にメリハリをつけずにダラダラ間食や食事を続ける
    これらは歯周病や虫歯のリスクを高めます。甘い物に含まれる糖分はストレスや疲れを和らげる効果がありますが、プラークの形成に繋がります。
    糖分は細菌の繁殖に繋がるだけでなく、ネバネバしたプラークの性質上、歯の表面に付着しやすくなります。
    また時間にメリハリをつけずに食事をすると食べカスが長い時間歯にとどまり正常に再石灰化(溶けた歯の表面の成分を唾液が元に戻す)をすることができなくなるので、お口の中の衛生環境も悪化しやすいです。
  3. 定期的な検査&メンテナンス 毎日の歯磨きでのセルフケアのみでは歯石の付着を完全には防ぎきれないため、歯医者でのプロフェッショナルケアもしましょう。
    定期的に歯医者でのスケーリングやPMTCを行う事で、歯周病を予防する事はもちろん早期発見や早期治療にも繋がります。
    歯周病の検査について

プラークの付着を防ぐ方法

プラークコントロールの基本は歯磨きです。しかし知識がない状態で磨くだけでは、プラークの除去率は6割程度になってしまい、4割もプラークが残ったままとなります。これでは歯周病の予防は完全ではありません。

プラークの除去率をより上げるためには、歯磨きの精度を上げる事が大切です。

患者様の歯並びや使用している歯ブラシによって適切な歯磨き方法が違ってくるので、患者様それぞれに合った歯磨き方法を歯科衛生士から指導受けることをお勧めします。

しかし、残念な事にプラークは精度の高い歯磨きをして除去率を上げることはできますが、完璧に落としきる事は困難です。

そこで、完璧にプラークを落としきるための「プロフェッショナルケア」を歯医者で受けましょう。

特に歯石などの硬い物質は歯ブラシでは除去することは不可能なので、定期的に歯医者に通い歯石除去(スケーリング)やPMTC(歯のクリーニング)を受ける事が大切です

正しい歯磨きの仕方

正しい歯磨きの仕方

プラークや食べカスをしっかり除去するにはきちんとした歯磨きが必要になります。

磨き方に偏りがあるといつも同じ歯に汚れが付着した状態になってしまうので、そこから虫歯や歯周病の原因になってしまいます。

  1. 食べたら磨く 食事をした後は、プラーク内の細菌が糖分を代謝して「酸」を作ります。歯が酸性状態になるとカルシウムやリンなどのミネラルが溶けてしまいます。
    そして酸性状態が頻繁に起きたり長く続いたりすると、虫歯のリスクを高めてしまいます。
    酸性状態は食後40分程度の時間をかけて唾液で中和され中性状態に戻りますが、唾液で中和している間は酸性状態となりますので、食事を終えたらすぐに歯磨きをする習慣を身につけましょう。
  2. 歯ブラシの選び方 様々な種類のものがありますが、一人一人歯並びや歯の大きさは違うので自分にあった歯ブラシを選びましょう。長く使用した歯ブラシは新しい物より汚れが落ちにくくなります。
    歯ブラシは一か月に一回程度交換しましょう。
  3. 歯ブラシの持ち方 歯ブラシの持ち方で正しいのは鉛筆やペンを持つように歯ブラシを握る「ペングリップ」です。手のひら全体で握る「パームグリップ」という持ち方で磨く方もいらっしゃいますが、この持ち方は過度に力を与えてしまう恐れがあるので控えましょう。
    もちろんペングリップにおいても過度に力を入れるのは禁物です。
  4. 歯の磨き方 歯ブラシを歯列全体にあてるのではなく一本一本に当てて、それぞれ丁寧に磨きましょう。歯の根元や歯と歯の間は特に磨き残しの多い場所です。
    歯ブラシを一本の歯に固定する様にあてて狭い範囲を小刻みに振動させるように磨くイメージです。電動歯ブラシであれば電動歯ブラシは動かさずに固定して数秒間歯にあてましょう。
  5. デンタルフロスや歯間ブラシの利用のすすめ 磨き残しが多い場所はデンタルフロスや歯間ブラシを利用する事で歯ブラシでは行き届きにくい場所への清掃ができます。

歯周病は自分で気付きにくい

歯周病は初期の段階では症状がさほど現れないので、自分で気付くのは難しいです。
気付かないうちに少しずつ進行していき「歯茎が腫れる」「出血する」「口臭が気になる」などの患者様自身が自覚しやすい症状が出始めます。

しかしご自身で自覚されているほどの異変がある場合は、すでに歯周病の初期段階を超えていることがほとんどで、完治するまでにかなりの時間を要します。だからこそ、歯周病にならないために、自宅で予防をしながら定期的な歯医者での検診を怠らない様にしましょう。

当院では、患者様一人一人にあったオーダーメイドで歯磨き方法などの指導も行っております。歯周病予防のためにぜひ一度ご来院ください。

歯周病の治療について

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
新宿駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2019年 あいおい歯科グループ 新宿駅前歯医者・矯正歯科 開院

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