あいおい歯科グループ
新宿駅前歯医者・矯正歯科
理事長
浜島 均
経歴
愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2019年 あいおい歯科グループ 新宿駅前歯医者・矯正歯科 開院
歯周病を患ってしまった場合にはSRP(スケーリング・ルートプレーニングの略)と呼ばれるプラークや歯石を除去する処置をします。しかしSRPをしてもなお、歯周ポケットが残る場合は歯科外科治療を行う事があります。
歯科外科治療は歯肉(歯茎)を切開して汚れを除去する方法と、腫れた歯肉そのものをメスで取り除く歯肉切除手術があります。
このページでは歯周病の外科治療について詳しく解説していきます。
フラップ手術とは、歯肉(歯茎)を切開して直接見ながら歯根についた歯石やプラークなどを除去する手術のことです。
フラップ手術をする事でSRPでは取り除けなかった歯周ポケットの奥深くにある歯石(縁下歯石)やプラークを残すことなくきれいに取り除く事ができます。また、歯根を露出させて歯石の除去を行うので、歯肉内側を傷つける心配もありません。
手術後は切開した歯肉の傷が治るのに数週間かかりますが、歯周ポケットが浅くなるので縁下歯石が溜まりづらくなります。
麻酔をして治療する歯に沿って歯肉を切開します。歯肉を切り開くと歯根が露出されるので歯科医師や歯科衛生士が目視で確認しながら歯根に付着しているプラークや歯石を綺麗に取り除きます。全てのプラークや歯石を取り除き終わったら縫合します。
フラップ手術は麻酔を使って行うので、痛みはほとんどないです。
歯肉切除術とは、腫れている歯肉そのものをメスで切り取る手術です。この手術の目的は、プラークコントロールのしやすい状態にして炎症を起こした歯周組織を改善させることにあります。
しかし歯肉切除術は、腫れている歯肉を切り取るため、歯肉の位置が下がり歯根が露出します。
そのため歯がしみやすくなり知覚過敏の症状が出る可能性があります。
イメージとしてはフラップ手術は事前に歯肉の腫れが治るのを待つのに対して歯肉切除術は手術の際に腫れた歯肉を取ってしまうものです。
歯周組織再生療法とは基本的にはフラップ手術と近い内容ですが、そこにβ-FGF(リグロス)などの専用の薬剤を使って歯周病により失ってしまった歯肉や歯槽骨を再生させる為に行う療法です。イメージとしては崩れた土台を作り直す療法になります。劇的に歯槽骨が復活するものではないですがケースによってはかなりの改善が見込めます。
歯周病が進行すると歯を抜かなくてはいけなくなってしまうので、ご自身の天然歯を残したい患者様向けの治療法です。
手術時間は1〜2時間ほどかかり、手術から2週間で抜糸をします。歯周組織再生療法は技術や薬剤の進歩により、高い成功率になりつつあります。
*中には1度の手術では上手くいかない場合もあります(その場合は追加での治療が必要)
また手術後は口腔内の衛生状態に気を付ける必要があるので喫煙は絶対にしないでください。
歯周病が進行すると歯槽骨が溶けて縁下歯石が蓄積します。歯周外科治療のフラップ手術を用いてこの縁下歯石を除去すると、縁下歯石があった(元々歯槽骨があったが歯周病の進行により歯槽骨が溶けてなくなってしまっている)場所が空洞になります。
この空洞部分に歯肉と歯槽骨が再生されていくのですが、歯槽骨は歯肉よりも再生スピードが遅いので歯肉が先に再生され出来上がってしまい、歯槽骨が再生できる隙間が無くなってしまいます。
フラップ手術だけでは、このような問題が発生するケースがあるので、歯肉と歯槽骨どちらもしっかりと再生させることができる歯周組織再生療法を用います。
当院では最新の治療法として歯周組織再生療法にはβ-FGF(リグロス)を用いています。
外科手術のできない持病をお持ちの方や、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方は外科治療を受けることができない場合があります。
また外科治療をしても改善が見込めないほど、歯周病が進行してしまっている場合は抜歯などの別の治療方法が必要になります。
何度もお伝えしておりますが、歯周病は予防と早期発見がとても大切です。万が一歯周病が進行してしまっても抜歯を避けられることもあるので、諦めることなく治療に取り組んでいきましょう。
また歯周外科治療を受けた後も同じく状態が維持できるように定期的なメンテナンスを怠る事無くケアをしていく事が大切です。
浜島 均
愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2019年 あいおい歯科グループ 新宿駅前歯医者・矯正歯科 開院
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