虫歯は治療したら
終わりではない

虫歯は治療したら
終わりじゃない！

皆さんは虫歯になったら歯医者さんで治療してもらうと思いますが、その後はどのように過ごしているでしょうか。

虫歯を治療したらもう安心、と思っている方が多いかもしれませんが、実はそうではないのです。ここでは、虫歯の治療後について解説します。

虫歯が再発する原因

歯の治療後も、虫歯は様々な要因で再発します。虫歯の治療後に再発する4つの原因を詳しく解説します。

1. 詰め物・被せ物の経年劣化 虫歯治療の際、削った部分に歯科用のプラスチックや銀歯、セラミックなどの材料を埋めますが、数年で劣化してしまうものもあります。
   また、食事をしたときの噛む力によっても負荷がかかるので、時間が経てば必ず劣化してしまいます。定期的なメンテナンスをせず放置していると、詰め物や被せ物が劣化したところに細菌が侵入し、虫歯が再発してしまうのです。
2. 治療後は菌に感染しやすい 虫歯の治療後は象牙質が剥き出しになっている状態です。象牙質は硬いエナメル質の下にある組織で柔らかいのが特徴です。
   つまり歯がもろく細菌に感染しやすい状態になっています。ですから、虫歯の治療をしたところは再び虫歯になりやすいのです。
3. ブラッシングが難しい 虫歯治療で歯に詰め物をしたり被せ物をした場合、一般的な歯磨きの方法では詰め物の間をうまくブラッシングをすることができません。
   健康な歯にはつなぎ目はありませんが、虫歯の治療をして人工的な詰め物や被せ物をした場合、僅かであっても歯と詰め物や被せ物のつなぎ目が生じてしまうからです。そこに細菌が溜まってしまうと虫歯が再発してしまいます。
   なんらかの虫歯の治療をした後はデンタルフロスや歯間ブラシも併用して歯磨きを行う必要があります。
4. 定期検診を怠る 「虫歯治療をしたらもう歯医者にかからなくても良い」という思い込みもまた虫歯を再発させる原因となります。
   歯磨きをおろそかにしていたり定期検診に行かなかったりと、予防対策を怠ると再発するリスクがとても高くなります。二次虫歯は患部が詰め物や被せ物で覆われているため、見た目で気付きにくいのが特徴です。虫歯治療で神経を除去していた場合痛みも感じません。
   ですから、定期検診で異変に気付いてもらわないと再発しても治療できず虫歯がどんどん進行してしまうことになります。

虫歯が再発したらどうなるのか

虫歯が再発してもまた治療すれば良いと安易に考えるのは危険です。

虫歯治療した歯が再び虫歯になる、つまり二次虫歯になった場合、歯を失うリスクが高まります。虫歯が歯を溶かし、治療によって歯が削られるため、虫歯を繰り返すことによって歯はどんどん劣化していきます。ですから、虫歯の再発を未然に防ぐことは非常に大事なのです。

虫歯が再発しないようにするためには

歯を守るためには、歯を治療した部分も安心せずしっかりケアしなければならないということがお分かりになったと思います。

では、具体的に虫歯が再発しないために必要なことをお話しします。

1. より精度の高い材料で治療する たとえば詰め物や被せ物が銀歯からセラミックに変えた場合、プラークが付きにくくなります。もちろんセラミックに変更しても定期的にメンテナンスは必要です。
   当院では材料を患者様とカウンセリングする中で決定します。決して歯医者が勝手に決めたものではなく患者様ご自身で選んでいただくのでご安心ください。
2. 定期的に検診を受ける 虫歯の治療後も定期的な検診を受けるようにしましょう。虫歯が再発しても早期発見できれば治療も少なく済みます。
   また歯のクリーニングを行うことで普段のブラッシングでは届かない歯の汚れも綺麗に落とすことができます。再発した虫歯の治療をするよりも、定期検診を受ける方が経済的にも負担が少なくなります。
3. 虫歯の予防意識を持つ 虫歯を治療したからといって油断すると再発してしまいます。普段のケアを怠らないようにしましょう。食事を行った後の歯磨きも大事です。
   特に夜寝ている間は唾液の分泌量が減るので虫歯菌が増えやすくなっています。毎日の歯磨きを心がけて虫歯の再発を予防することが大事です。
   当院で治療後も虫歯の再発について不安なことがあればいつでもご相談ください。

記事の監修

あいおい歯科グループ
新宿駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2019年 あいおい歯科グループ 新宿駅前歯医者・矯正歯科 開院

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