ボツリヌス治療
朝の顎のだるさ、
こめかみの張り食いしばりが招く不調をやわらげる
朝起きると顎が重い、こめかみが張る、原因のはっきりしない頭痛や肩こりが続く。こうした不調の背景に、歯の食いしばりが関わっていることがあります。あいおい歯科グループ新宿院では、日常のつらさをやわらげる選択肢のひとつとして、ボツリヌス治療をご案内しています。
噛みしめが顎や頭・首の不調に
つながる理由
食いしばりは、眠っている間や集中しているときに無意識に起こります。睡眠時ブラキシズム(眠っている間に歯を強く噛みしめる状態)では、噛む力を生む「咬筋(こうきん)」という頬の筋肉が長い時間緊張し続け、筋肉自体が疲れてだるさや張りになります。
咬筋はこめかみや首・肩の筋肉とも連動するため、負担が顎まわりだけにとどまらず、頭の側面の張りや肩こりとして表れることもあります。
朝に不調が強い方が多いのは、眠っている間ずっと力が入り続けているからです。日中、パソコンやスマートフォンに向かって無意識に噛みしめているクセが関わることもあります。
長い会議のあとにこめかみが重い、朝食のときに顎が疲れて口を開けづらい、市販の鎮痛薬を飲んでも頭の重さがすっきりしない。こうした訴えに共通するのが、自分では気づきにくい噛みしめです。
痛む場所だけを追っても原因にたどり着きにくいのは、もとになる筋肉の力みが別の場所に表れているからです。
こわばった筋肉をゆるめるボツリヌス治療の仕組み
ボツリヌス治療では、緊張しすぎた咬筋にボツリヌストキシン(A型)という成分をごく少量注射します。筋肉は神経の信号(アセチルコリンという物質)を受けて縮みますが、この信号を一時的に抑えることで力みがやわらぎます。
噛みしめの力が落ち着けば、咬筋の疲れが減り、引きずられて緊張していた頭部や首・肩の負担も軽くなることが期待できます。
頭痛や肩こりには別の原因のものもあります。新宿院では症状と噛む力の関係を診査・診断し、筋肉の緊張が関わっているかを見極めます。
頭痛には、噛みしめによる緊張型のものもあれば、まったく別の仕組みで起こるものもあり、後者にはこの治療は向きません。原因が筋肉でない場合は効果が限られることを正直にお伝えし、必要に応じて適切な受診先をご案内することもあります。なお、保険が使えない自由診療(費用が全額自己負担となる診療)です。
当院で使用する製剤
「イノトックス」について
新宿院で使用するイノトックス(INNOTOX)は、韓国のメディトックス社が開発した、あらかじめ液体になっているボツリヌストキシン製剤です。粉末を希釈して使う従来の粉末製剤と比べて、次のような特徴があります。
- 希釈の手間がいらない液体型の製剤
- 濃度が一定で、希釈時の細菌混入のリスクが少ない
- ヒト血清アルブミンや動物由来の成分が不使用
| 料金 | 19,800円 |
|---|---|
| 薬剤量 | 片側22単位/合計44単位 |
治療の流れと、
効果を感じるまでの目安
新宿院では、つらい症状がどこから来ているのかを確かめてから治療に入ります。
- カウンセリングと診査・診断症状や顎・筋肉の状態を確認し、適応を見極めます
- 注射咬筋にごく少量を注射します(おおむね10〜30分程度)
効果を感じ始める目安は、おおむね数日〜3週間程度です。筋肉の緊張がほぐれるにつれ、朝のだるさや張りが軽くなったと感じる方が多いです。痛みのようにすぐ消えるのではなく、力みが抜けて不調が出にくくなる、という形での実感になります。
効果は永続せず、おおむね3〜6か月かけて少しずつ元へ戻ります(個人差があります)。ダウンタイム(日常生活への影響が残る期間)は比較的少なく、その日のうちにふだんどおり過ごせる方がほとんどです。
ボツリヌス治療のリスクと、
ボツリヌス治療を受けられ
ない方
注射部位の内出血や軽い腫れ、左右差、噛む力の一時的な低下、まれに表情の違和感が出ることがあります。多くは時間とともに落ち着きます。
妊娠中・授乳中の方、妊娠を予定されている方(男女ともに)、特定の神経・筋肉の病気がある方は施術を受けることができません
つらい不調が食いしばりと関わっているかは、診査・診断ではっきりさせられます。気になる症状がある方は、まず原因を確かめるところから一緒に始めましょう。
よくある質問
Q. 頭痛や肩こりにも効果はありますか?
食いしばりによる筋肉の緊張が原因なら、楽になることが期待できます。別の原因のこともあるため、まず関係を確認します。
Q. 効果はいつごろから感じられますか?
おおむね数日〜3週間ほどかけて、顎のだるさや張りが少しずつ軽くなる方が多いです。
Q. 顎関節症の症状にも使えますか?
顎まわりの筋肉の緊張が関わる症状には向くことがあります。症状や原因を確認したうえで、適応を判断します。
Q. 施術した当日に気をつけることはありますか?
激しい運動・飲酒・長時間の入浴は内出血や腫れにつながるため、当日は控えめにしてください。
Q. 効果が切れたらまた受ける必要がありますか?
効果はおおむね3〜6か月で元に戻ります。症状の様子を見ながら、間隔をあけて続けるかどうかをご相談します。

